タイトルを見て、違和感を感じた方も多いはず。
しかし、このような「比較のされ方」「並べ方」は結構目にする機会が多い。
パッと見で多くの人がイメージしやすいと思ったのであえてこう書いたが、両者の正しい関係性はこんな感じ。
我がApple社は、「iOS」という名のOSを作っている。
その「iOS」を使っているデバイスがiPhoneであり、iPadである。
私たちGoogle社では、「Android」という名のOSを作っています。
その「Android」を使っているデバイスはXPERIAやGALAXYなどです。
「Android」は、複数のメーカーで作られたデバイスで使用されているが、「iOS」はApple社のiPhoneのみで使用されているため、「Android」vs「iPhone」というそもそも違う土俵の2つが並列に並べられることが多いのだろう。
※正式には、iPadにも「iOS」が使用されているが、今回の記事ではスマートフォンにスポットを当てて話していく。
ガラケーからスマートフォンへ。
スマートフォンと言えば、「iPhone」へ。
現在、28歳の私がスマートフォンと出会ったのは、大学1年生の時。
高校生までは、今や絶滅危惧種になりつつある「ガラケー」だった。(さすがにまだ伝わる?)
当時は、その最新の「ガラケー」ではテレビが見れたり、SDカードに動画や写真が保存できたりした。
その性能に不便さを感じていたわけではないが、大学生になった私は周りに流されるように自然にスマートフォンにシフト。
当時画期的だった「LINE」の登場が決め手になったことは覚えている。
最初に買ったスマートフォンは、おそらく後にも先にもこの1台きりの「Android」端末。
今のようにそれほどガジェットにこだわりのなかった私は、ドコモショップのお姉さんに進められるままAndroid端末を選んだわけだが、比較的安価な「Android」と高価な「iPhone」というような印象で、こだわりがなければ「Android」で十分だなという印象だった。
この時の私は、LINEができればそれでよかったのだから。
しかし、そこから数年でiPhoneが一気にくる。
半々くらいの印象だった「iPhone」が一気に勢力を伸ばしてきたのだ。
Source: StatCounter Global Stats – OS Market Share
私の大学入学が2011年なので、まさにこの怒涛の伸びを肌で感じることができた。
このグラフは日本国民全体の割合だが、多感な時期の大学生に絞って考えればいかにすごい勢いだったか想像に難しくないだろう。
そんな時代の変化をど真ん中で感じた私もすぐにiPhoneに乗り換え、そこから約10年iPhoneを使用している。
スマートフォンは、「iPhone」かそれ以外か。
OS名 | iOS | Android | その他 |
シェア | 65.94% | 33.84% | 0.22% |
上の表は、2020年1月時点の国内におけるiPhoneのシェア率を表したものだが、今やなんと全体の約65%を占めている。
2/3ほどの人がiPhoneを利用している計算だが、私たちガジェットに関心の高い世代に限って言えばさらにその割合は高いと考えられる。
ここで改めて「Android」はOSであり、各社で作られたデバイスの中に使われているという構造を思い出してほしい。
そんな、<<<「iPhone」vs「その他」>>>の構図の中これだけのシェアを誇るiPhoneの化け物ぶり。
いかに、「iPhone」が唯一無二の存在であるかを示しているデータと言えるだろう。
「iPhone」を愛し、「iPhone」に愛された日本人。
ここまで述べてきたデータは、国内に限ったものである。
「iOS」vs「Android」のパワーバランス、「iPhone」の無双状態などそれはあくまで日本だけの話であり、世界的に見るとその様子は大きく異なる。
Source: StatCounter Global Stats – OS Market Share
驚きのデータだが、上記のグラフのように世界的なシェア数で見れば「iOS」は「Android」に到底及ばないというデータがある。
また、現在の世界のシェア率を数字で表すと以下の通り。
iOS | Android | その他 | |
世界 | 24.76% | 74.30% | 0.94% |
日本 | 65.94% | 33.84% | 0.22% |
日本にいると、「iPhone」の天下のような感覚になるが、世界的に見るとそれはイレギュラーな構図で、「iPhone」が「Android」ユーザーを上回っている国は世界的に見てもわずかであり、さらにその中でも圧倒的な差をつけているのは日本だけである。
日本の特別な国民性なのか、「みんな使っているから自分もiPhoneを使う」という人もかなりの数がいるはずだ。実際、大学生時代の私の周りでもiPhoneを持つことに一種のステータスのようなものがあったように感じる。
※少なくとも私はそれに流されiPhoneの沼に入っている。
周りに流されない大人になった今の私が、iPhoneを使い続ける理由を冷静に考えればいくつか答えを用意することはできるが、長くなりそうなのでそれについてはまた別の機会に記事にしようと思う。
一つ言えることは、気が付いた時には取り巻く周辺機器もApple製品で固められてしまっており、抜け出すには相当の労力とお金がかかるため、今のところ「iPhone」以外は考えられない状態の人が日本中にゴロゴロいるということ。
※ここがAppleのすごいところであり、私もその一人。
そう考えると個人的には、まだまだこの構図が続いていくと予想するが、今後の動向から目が離せない。