「Google」と「Apple」の違いは何か。

「Google」と「Apple」の違いは何か。

先日、こちらの記事でOSからみるスマートフォン市場について書いてみました。
※詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

今回は、上記の記事で取り上げた「iOS」と「Android」をつくっている「Apple」と「Google」についてスポットを当てて見ていこうと思います。
「Apple」と「Google」と言えば知名度抜群の世界的な大企業であるが、改めて聞かれるとそれぞれの企業のビジョンや特徴などを的確に言葉にするのは難しいという人も少なくないかと。
現在、スマートフォンOS2強状態の「Apple」と「Google」の違いはなんなのか、企業研究していきましょう!
将来的に「Apple」「Google」で働きたいという人の参考になればと思います。
※働けるかどうかは別として働きたいと思うのは自由。

IT業界においてトップに君臨する4つの巨大企業群 − 【GAFA】。

皆さんは「GAFA」という言葉を耳にしたことはありますか?

  • “G” − Google
  • “A” − Apple
  • “F” − Facebook
  • “A” − Amazon

「GAFA」は、上記の4社の頭文字を取ったもので、どの企業も今の私たちの生活の中で必要不可欠と言っても過言ではないような企業です。

この「GAFA」の共通点は何かというと、様々な方向からITサービスを提供することで利用者の個人データを集め、それを活用することで事業の拡大を果たしている企業であうる点。
その共通点を持つ企業がこれだけ大きな力を持つということは、「個人データ」を握るということは、現代においてそれだけ大きな意味を持つようになったということでもあります。

この点において、公平な市場競争を阻害する可能性があるとして議論が交わされるほど、他の企業が恐怖を感じているということであり、いい意味でも悪い意味でも世間から注目を集める4社であることは間違いない。

そんな「GAFA」に名を連ねる「Apple」と「Google」の会社としての方向性について次の章から見ていきます。
※「Facebook」と「Amazon」については、また別の機会に。

掲げる使命から見る「Google」と「Apple」。

企業には、果たすべき使命やビジョンがあり、そこに共感したメンバーがその会社でそれぞれの役割を果たすというのが会社のあり方です。
それを見れば、その会社の見ているゴールや方向性がわかるので、非常に面白いです。

Google

私は、企業のサイトを見るのはが個人的趣味ですが、Googleの企業サイトを見たことある人はどれくらいいるでしょか。
Googleなどの検索エンジンに「Google」と入力して検索すると、現在は当たり前のように検索エンジンのGoogleが先頭に表示されます。
その下に続くのは「Googleマップ」「Googleニュース」。
これだけ大きな企業で検索結果の上位に会社の公式サイトが出てこないのは、Googleのような検索エンジンを運営している企業だけかと思います。※他には、Yahooなど

一瞬GoogleでGoogleを検索すると、この無限ループに入り一生たどり着かないと思ったけれど、ちゃんとありました。→https://about.google/

このページを覗くと、トップページにGoogle社の使命があります。

Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。

つまり、世界中にいろいろな形で存在する情報(本や記事、動画、ツイッターや画像など本当になんでも)を整理して、人々がアクセスできるようにするというのが、Googleが目指していることになります。

よく言われる例え話ですが、2,30年前のアメリカの大統領よりも、今の私たちがスマホを使ってアクセスできる情報の方が多いらしいです。
自分がわからないこと、知りたいことに簡単にアクセスできるようになった現代だからこそ、テクノロジーがどんどん加速していくようになったと言えるでしょう。

Apple

これに対して、Appleの使命は何でしょうか?
Googleだけでなく、多くの企業で明確なビジョンや使命が打ち出されている中で、Appleはそれを明言していません。

良くも悪くもあの偉大なAppleの創業者であるスティーブ・ジョブズの思い描いていたものを表現することが現在のAppleの使命になっているように私は感じます。

しかし、そんな曖昧なビジョンを元にひとつの大企業がブレずに動き続けていることに関心する一方、Appleのブランドメッセージは明確です。
Apple社の製品やサービス、広告から「リードする」「再定義する」「革命を起こす」といった世界観を表現しています。

Appleはこれからも、ジョブズが思い描いた夢のような世界を実現するためのサービスやプロダクトを作ることに注力していくでしょう。

生み出し方の違いから見る「Google」と「Apple」。

素晴らしいサービスやプロダクトを産み出し続けている両社だが、その産み出し方にも大きな違いがあるように感じる。

Google

Googleは、同じカテゴリーのプロダクトを複数自分たちで作り、それを競わせるという方式をとっています。
その全てが高いレベルでの競い合いなので他社の追随を許さず、どちらが生き残ってもGoogleが勝つというわけです。確かにこの方法は非常に理にかなっているとは私自身も思いますが、自分が使っているサービスがその競争に負けた場合、いきなりサービス終了という結末を迎えます。これは、ユーザーからするとかなりしんどいですよね。。。

そんな素晴らしい過去のサービスたちは、Google Graveyardという、Googleの墓場に葬られます。
その数205件。※記事執筆時現在。

Apple

それに対し、Appleは複数の技術を社内でそれぞれ磨きながらAppleとしてひとつの製品に仕上げていくわけだが、そのこだわりが半端ない。
こんなものがあったらいいなを先手必勝で発表し、一時的な天下を目指す企業が多いと思うが、それはすぐにさらにレベルの高い商品に追い抜かれていく。
Appleは、他に真似できないレベルに成熟させてから世に発表してくるのだ。
仮に、同じアイディアの商品が先にあったとしても、全てをかっさらうそんな横綱感が私は好き。
世に出てくる全てのサービス・商品に「Apple」としてのプライドを感じるのだ。

また、Appleの特徴として忘れてはいけないのは囲い込みではないだろうか。

Apple製品は、機材やサービスとの連携力が非常に強い。
もちろんApple製品のみに限りだ。

スマートフォンにiPhoneを選択すれば、PCもiPhoneと連携して使いやすいMacが欲しくなる。時計だってApple Watchが欲しいし、クラウドサービスもiCloudが断然使いやすい。
そのようにして、身の回りのデバイスやサービスまでもAppleに固められてしまう。

こうなってしまったら、そこを全て捨て別に乗り換えるには大きな労力とお金が必要になってしまうので、多くの人がAppleを使い続けているのではないだろうか。

結局、「Google」が良いのか、「Apple」が良いのか。

私は、Apple一択だと思っている。
もちろん「私にとって」ということになるが、決してGoogleがダメだと言っているわけではない。

私も、PCで調べ物をする際はGoogle Chromeを使うし、スケジュール管理はGoogleカレンダーを使う。
しかし、それらは無料で使用できるものばかりで、スマートフォンやPCなどお金をかける部分においてはAppleを選択している。お金をかける部分はデバイスだけでなくクラウドサービスやアプリも全てAppleである。

あくまで私の感覚の話だがAppleには、Apple製品やサービスを使っている間は、最後まで守ってくれるという安心感と信頼感があるだ。

だから、私はこれからもAppleを使い続けるだろう。